人材開発の基本は、社員一人ひとりが『自ら成長する意欲』を持ち、また上司・先輩は『部下・後輩を育てる意欲』を持つことにあります。つまり、社員一人ひとりの自己成長意欲と上司からの適切な育成機会の提供が、人材開発の基本となります。
新入社員全員に共通して必要とされる知識やスキルを身につけることを目的とし、就業規則や安全衛生をはじめとする基本的なルールや、グループワークなどを織り交ぜながら、社会人としての心構えなどの教育も実施しています。
主体的・創造的に仕事を行う習慣を身につけることなどを目的とし、入社約2年後に、担当業務に関係するテーマについての研究・実践結果を多くの社員の前で発表していただきます。
役割・役職に応じて受講が必須となる研修を実施しています。
一人ひとりの知識・能力・技術レベルに応じた約50種類(2020.01現在)の教育プログラムを用意し、複合的なスキルアップサポートを行っています。工具の取り扱い方やロボットなどに関するものづくり系研修や、ビジネススキルに関する研修、経理系研修などを受講することができます。さらに、パソコンで受講できるe-Learning研修や、キヤノン株式会社主催の研修を受講することも可能です。
社員の自主性に重点を置いた自己啓発のバックアップも充実しています。具体的には、TOEIC英語検定、各種通信教育費用補助などを実施しています。また、社内に図書コーナーもあり、本の貸し出しも行っています。
私の担当業務は、大判プリンターのプリントヘッド生産ラインチーフです。今まで受講した研修で印象に残っているのは、「装置組立・保全者育成研修」です。この研修では、装置に関する基礎知識から組立、配管・配線、調整、保全までの一連の流れを深く学ぶことできたため、受講後、自身の業務に大変役立ちました。 また、キヤノンには社内技能検定という制度があります。私が目指すマルチな人材になるために、社内技能検定自動化1級に挑戦したいと考えました。今まで受講した研修や、業務の経験をもとに検定試験に向けた勉強に励み、無事合格することができました。このことで自信がつき、日々の業務に対するモチベーションがアップしました。今後は、研修や社内技能検定で得た知識や技術を生かし、改善活動や後輩の育成指導に取り組んでいきます。
私は、工機設計の加工部門で、主に手仕上げの業務を担当しています。特にヤスリ掛けは手先の感覚で行う繊細な作業のため、仕上がりにムラができないように気を付けています。感覚作業は、教えるのが特に難しく、後輩へどう教えていけばよいかというのが私の課題となっていました。そんな時、社内研修の「TWI-JI(仕事の教え方)」の存在を知り、受講しました。その結果、仕事を教える際にどう相手に伝えれば良いかという点を深く学ぶことができ、受講した知識を生かして、現在は後輩の育成にも力を入れて取り組んでいます。 また、自分自身の力量を知るために国家技能検定の「治工具仕上げ1級」の資格取得にも挑戦しました。職場からの手厚いバックアップもあり無事に合格し、女性では県内初の1級技能士になることができました。今後も自分が学んできたことを生かし、会社に貢献できる人材として成長し続けたいと思います。